2009年12月31日木曜日

iphoneケース

今年ギリギリ最後の更新です。(しばらくご無沙汰にしていましたが)

年末にに携帯をiphoneに買い替えました。
新しい携帯を買うと、ピカピカでキレイでキズとか付けなくないもの。
さらに、iphoneの場合は、操作パネルが常にむき出し。
かといって、付属品に特にケースが付いているワケでもなく。
今後、落としたりしてしまうこともあるかもしれないし、
カバンの中に入れてるだけでも、何かとぶつかってキズついてしまうこともあるんじゃないかな??と思ってしまいます。契約的に2年間もあるし。
(でも、時代の流れが早いから、その前に残高を払っても機種変更をしたくなってしまうのかもしれないけど。。汗)

そんなワケで、iphoneの携帯ケースを探してみたんですが、プラスチック系で、
裏をカバーするもの有ったり、ハードケースはあるみたいなんですが、
まあ、それでもいいかな、と思いましたが、小粋な物を作ってみたくなり、挑戦してみました。

先ずは、やはり、ポイントとして、カービング。
以前、サイフの一部に入れてみた図案と同じものです。

−輪郭カット−


−カービングしたところ−



で、こここから、染色して、ケースの形にして行ったんですが、、、、失敗しました。
最初は、iphoneの独特な裏のカーブにフィットするようなイメージで、長方形の受け皿のような形でなんとか造形して近づけていたんですが、、、技術的に挫折しました。
つき詰めて行けば、きっと、いい方法があるのでしょうが、今の僕にはその知恵と技術が無いのかも...。
で、結局失敗部分をカットし、カービング部分は、ギリギリまで小さくなってしまい、飾り部分として別革として縫い付けて使うことにしました。

しかしながら、それはそれで、結果的に良いカンジに落ち着いたような気がします。

−全体−


−スピーカー部分−
・聞き取り易い様、シェイプパンチしてます。
・フタとの取り付けにボタンを付けてみました。


−裏−
カービングの部分はこうなりました。




−サイド−
サイドは紐でスニーカーっぽく、イメージして結びつけています。


ストラップ風に首からぶら下げてみた感じです。

2009年8月18日火曜日

システム手帳 ver.2

システム手帳の第弐弾を制作しました。

−表−
左開きです。B5サイズのシステム手帳です。

スティングレイ(エイの革)が、以前の制作時に残っていたのもあり、表にシンボリックなデザインの切抜きを行い、スティングレイを裏から縫い付けました。
天眼(真ん中の白い斑点部分)もきれいにハマりました。
回りはダブルステッチでかがっています。

右上のシルバーの飾りは、シルバーショップで手に入れたものです。
龍・ドラゴンのモチーフになってます。

余談なんですが、自分は戌年なんですが、真反対に鎮座する干支のものを持つと運勢的に良いよ、と言われたことがあり、なので、「戌」の対座は「龍」なので、それ以来、小物とかは、「龍」のものを選ぶ事が多くなりました。



−裏−

裏にはカービングを施しました。
(と言っても、最初からカービング有きで進めていたワケですが...。今回も何故かカービングが「裏」に来てしまいました。ま、これもいいかなという感じですが。)
カービングには、染めにかんしては、凹凸感(陰影感)を出す為に、「拭き染め」にしました。
(最近は、素朴感が好きで、そんな感じの出やすい「拭き染め」が多いです。)





−サイド−

サイドには、スポッツを6個取り付けました。



−留め具部分−

留め具部分の拡大です。
留め具に使用している輪っかの部分は、「タイガーズアイ」のリングを使っています。
以前に確か、雑貨屋(もしくは、天然石専門のショップかも?)で買ったものです。

留め具右側の帯の石はグリーンエメラルドのスワロフスキーのスポッツです。



−内側−

内側には、名刺やカードを入れる為のポケットを左右両方に付けてみました。
よく、逆さにしちゃうと、カードが手帳から落ちてしまったりするので、ちゃんとフタ付きになっています。





最後に材料の話です。

−材料−
革:
 1.ハーマンオーク ハーネスレザー 2mm厚 (表側、留め具)
 2.ドイツヌメカービングレザー 2mm厚 (カービング部分)
 3.スティングレイ(エイ革) 小
 4.サドレルレザー バーニッシャブル 1mm厚 (内側)
レース:
 クラフトレース 3mm幅
その他:
 ・スポッツ、適量
 ・タイガーズアイのリング
 ・「龍・ドラゴン」のシルバー
 ・麻糸白(中糸)
 ・薬品/染料(レザーコート、ローパスバチック(焦げ茶)、ミンクオイル)
バインダー:
 金具(B5)、リーフ(用紙)

2009年5月24日日曜日

カバン(ビジネスバッグ) 6.縫い目

最後に「6.縫い目」について触れておきます。

今回は、ホント、縫うところが多かったです。やはりバッグだけあって、面積も広いですし、また部品数的にも縫いのポイントは多かったです。また、革が重なる縫い面の部分については、部分漉きはするんですが、それでも厚い!

縫いには時間も苦労もかかりますが、何もしなければバラバラとなってしまいそうな厚い重なり合いを、ギュっと少しづつ引き締めて縫うことによってガッチリと固定されていくという、今回は手縫いの醍醐味(?)のような実感がありそうな縫いでした。(笑)

縫い終わった後に、キレイに揃った縫い目を見てると自己満足です!!(笑)



カバン(ビジネスバッグ) 5.中パーツ

「5.中パーツ」を紹介します。

床面(革の裏側)は、いつもは床面の処理(処理剤(トコノールとか)を使ってスベスベにする)をすることが多いですが、今回はオリーブ色の布を張っています。布を張ることによって、中の品質感が出た感じがします。



1mm厚のオイルレザー(茶)革を張り、サブポケットを2つ、中につけました。

カバン(ビジネスバッグ) 4.持ち手部分

「4.持ち手部分」を紹介します。
このあたりも全て手製です。心材には、床革(吟面(表革)を持たない下地的な革)を巻いたものを入れています。一般的には、この心材には、ロープのような太めの紐が使われることが多いのですが、高級バッグの中には、同じく、革を丸めて心材として入れているものがあるそうです。ロープよりもコシがあり、握ったときに柔軟なやわらかさもあります。
少し使ってみましたが、感触的にも持ち手にコシがあって安定感があります。



持ち手は握りやすくするため、少し太めに作りました。

カバン(ビジネスバッグ) 3.サイドイメージ

「3.サイドイメージ」を紹介します。

このあたりも全て手縫いです。かなり長いファスナーがあったので、このような全開タイプのバッグにしようと行き着きました。
(「材料ありき」なカバンです。(笑))



ファスナ終端の底革との縫い目は、赤と青の麻糸にて、少々こじゃれてみました。

カバン(ビジネスバッグ) 2.裏側イメージ

「2.裏側イメージ」を紹介します。
以前のログでも書いていたカービング部分ですが、バッグとしては裏側にもってきました。

とは言いつつ、どっちが表、裏とかはないんですが、表はスティングレイの存在が強いので、カービング側は裏ということにしました。が、実は、裏もゴッツイカービングが入ってますよっ!!といったところです。







カバン(ビジネスバッグ) 1.表側イメージ

カバン(ビジネスバッグ)が出来上がりました。
出来上がったものを以下の段階的にご紹介します。
1.表側イメージ
2.裏側イメージ
3.サイドイメージ
4.持ち手部分
5.中パーツ
6.縫い目

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先ずは、「1.表側イメージ」から。

真正面から見たイメージです。
真ん中には、スティングレイ(エイ革)を配置しました。
天眼(スターマーク)が何とも!!印象的で目立ちます。ずっとこの構想は頭にあったので、やっとできた!という感じです。

回りの「かがり」はダブルステッチにしました。こういったバッグ系ではあまりダブルステッチものはないように思います。ナチュラル色のレースの網目模様が濃い目の革にうまくマッチしているように思います。



斜め上から見たイメージです。



スティングレイを拡大したところ。存在感が違います。やはりスティングレイを使って正解でした。(笑)

ビジネスバッグ (カービングと染め)

しばらくブログを更新していませんでしたが、ずっと会社へ持っていくカバンを作っておりました。

会社帰り、某有名、百貨店に寄り、本革のブランドのビジネスバッグを見にいったりして、いろいろと参考にさせてももらいました。

本革はやはり高くて、いいなと思ったものは、10万近くしてました(*o*)。
にも関わらず、自分はディスプレイの品をあちこち、ペタペタと触りまくり、中の方をチェックしたり、でも高いものをいたずらに触っているだけの怪しい客とも思われたくなく、店員には、一応、「買うかもよ~」みないな素振りをみせつつ、それとなく「なるほどねぇ・・・!」と思うところが一杯でした。(買わないのにネ。≧▽≦)
でも、やはり値段だけあって、とても良い品で、マジ欲しくなりそうだったので、程々にしつつ売り場を立ち去りました。

とてもそこまでの完成度には辿り着けないとは思うものの、やはり、作るなら革そのものにもこだわったものをと思い、今回使用した革は、革の取引でも上質とされる、「ハーマンオーク・ハーネスレザー」という革を使いました。
ハーマンオーク社(アメリカ)の最高級ランクの革で、コシがあって、獣脂が多く含まれてるので、良質のツヤがあり、手触り感でも少ししっとり感がある感じです。またその分少し重みがあります。

...と、まあそんなこんなで、
この革を入手して、カービングを入れていました。

カービングを入れた後は、拭き染めで、中心から外側にかけてダークに階層をつけた感じで色を入れてみました。ちょっと今までのアンティーク染めとは違って渋い感じで良いかもしれません。

染料:ローパスバチック:黒、紺



先日、購入したバリーキング刻印で打ち込んだものです。(過去のログ参照)
革の質にも拠りますが、こんなキレイに入りました。(満足(^o^))

バリーキングを買いました

前々から欲しかったバリーキング刻印を買いました。

自分にとっては一つ一つが高いので、なかなか手が出せない代物だったんすが...。

バスケット(右側)とボーダ(左側)で合わせて、1万軽く超えます...(*o*)!!。
この2本で何でっ!?てところかも知れませんが、職人用に追求されたものは、そんなものかもしれないですね。汗



使ってみると、やはり噂通り、かなりキレイに、かつ楽に入ります。
(楽に入る=>確実にキレイに仕上がる)ってことで、安心して使えるものだと思いました。
思い切って買って、間違いのないもので良かった。(笑)



工具は並べると、見た目にもキレイで自己満足です。(笑)
道具がキレイに手入れされているか、かつ機能的な姿になっているか、で、それが最終的に結果に繋がる....かも??と思い、そんなことを心がけたいと思っている今日この頃です。

2009年3月14日土曜日

名刺ケース

名刺入れを作成しました。
革の材料ショップに革を発注したら、名刺ケースの作成キットがプレゼントで付いてきたので、試しに作ってみました。

表にカービング(マリファナ葉をデザインしてみました)を入れてみました。
1mm厚の革だったので打ち込みに微妙な力加減が必要でしたが、キレイに立体感もでたカンジです。

今回は拭き染めにし、中心から段階的に染めあげてみました。
実験的に作ってみたら、意外に最近一番いいヒット作かも...汗
1日で軽く作れちゃいましたし、シンプルが一番ってことですかね。



「縫い」はシニュー糸というものを使っています。
麻糸とはちょっと違う風合いを持っています。(もともとは動物の腱だとか(現在はナイロン製らしい))
とにかく丈夫なので、糸切れも少ない長所があります。